2017年11月
茨城県結城市
須藤農園(キャベツ)
代表生産者 須藤 安清さん
産地だより 2017年11月
今回の産地だよりは、主にキャベツを20年以上モスに出荷していただいている茨城県結城市須藤農園の須藤安清さんを紹介させていただきます。
結城市と言えば「結城つむぎ」が有名ですが、実は農業も盛んな地域です。結城市の約55%が農地で、年に1回地元の農産物の直売や模擬店も出店する農業祭が行われています。また市では「人・農地プラン」として、地域が抱える人と農地の問題を解決していくための未来の設計図が示されています。そんな農業の盛んな地域で、野菜の栽培に尽力されている須藤安清さんに取材させていただきました。
須藤さんの歩み
須藤さんは、父親が蚕を育てまた白菜・お米や麦を作っていたことがきっかけで、40年前に白菜から始まりレタスやキャベツも作るようになり、今では他に長ねぎ・トレビス・じゃがいもも栽培されています。
とにかく味がよくて健康的な野菜をモットーに、次々と新しい種類の野菜作りに今もチャレンジしています。
また優しい人柄で、人が困った時に躊躇なく助ける性格の持ち主で、モスもかつて天候不順により野菜の調達が大変な時期に、何度となく出荷していただいた協力農家さんです。
堆肥にこだわり
結城市の土は火山灰土が多く養分と微生物が少ないため、その欠点を補うため牛ふん・米ぬかやもみ殻などを加えた堆肥を1年以上に渡って須藤さん自ら作っています。
キャベツ畑
モスにも出荷しているキャベツの畑は、4カ所で2町7反(約8,000坪)あります。
しかも、須藤さんは同じ畑の中でも2種類の品種を育てていました。
最初の畑では「天空(てんくう)」と「嶺山(りょうざん)」です。「なぜ2種類を植えているのですか。」と疑問を投げかけると「同時に播いても生育の進み具合が違うんですよ。そうなると出荷するのに間があくことがあったら、お客さまに迷惑をかけてしまうから。切らさないためにそうしています。」とのこと。須藤さんの優しい心づかいの一面を覗くことができました。
そして「ただ面倒だけどね。」と苦労の一面も。
次の畑は「夢ごろも」と「彩音(あやね)」で、来年春に出荷できるよう栽培しています。
いよいよモスの畑にまいりました。9月10日に定植したキャベツです。まだこれからですが、なんとここでは3種類の品種が植えられていました。「夢ごろも」「彩音」に「夢舞妓(ゆめまいこ)」です。
「夢舞妓」は今年初めて作る品種で、特徴は玉の内部が徐々にしまる充実型結球で、葉肉が厚く色も濃いタイプです。「早ければ北海道向けを中心に3月から出荷できそう。」とのことです。
須藤さんからモスに向けて
3~4月に向けてモスのお店にお届けします。寒い時期を受けて甘みのある、より健康的なキャベツをぜひお召しあがりください。
Text by Matsuse