2016年10月
千葉県富里市
テンアップファーム(トマト)
小倉 誠史さん
産地だより 2016年10月
今月は千葉県富里市の協力産地「テンアップファーム」で、トマトを栽培している小倉誠史さんを紹介します。
小倉さんは千葉県立農業大学校農業研修課で、主に花卉(観賞用になるような美しい花をつける植物)の栽培管理を研究していました。学校で偶然テンアップファーム農場長と出会い、卒業後テンアップファームに就職。今年で3年目となります。トマトの栽培は初めてで、「毎日、理想と現実の違いと戦っています」と話す、小倉さんの様子をレポートします。
テンアップファームの名前の由来
テンアップファームは主にトマトやにんじんをモスバーガーへ提供していただいている協力産地で、特にトマトは12年前からのお付き合いになります。
トマトは全国的にも少ない「みそら」という品種で、小倉さんは「中のゼリーの部屋数が多く果肉が詰まっていて、酸味と甘みの調和がとれているコクのあるトマトです。モスバーガーに合うトマトです。」と絶賛して、話してくれました。
また「テンアップファーム」の「テンアップ」は、「野菜のミネラル分が10%アップ」するようにと名づけられた社名で、トマトもあえて栽培方法に手間のかかる「みそら」という品種を栽培しています。
毎日の作業の積み重ねがおいしいトマトをつくる
小倉さんは、取材をした日にわき芽かきという作業をしていました。わき芽を放置しておくと、わき芽を伸ばすことに養分がとられ、トマトが大きく育たなくなってしまいます。また、わき芽かきをすることで日当たりや風通しがよくなり、病気の予防にもつながります。
「モスバーガーのお店においしいトマトを届けるため、最近は毎日この作業をしています。」と答えてくれました。
トマト栽培で苦労していること
「今年はお盆過ぎから曇天・長雨・日照不足が続いていて、思うようにトマトが大きくなりません。」「先輩たちから『農業は毎年が勉強だ』と言われていますが、身に染みて感じた年です。」と話しながらも「でも、手を入れる分トマトは応えてくれます。面白いです。」と負けず嫌いな一面を見せてくれました。
また、野菜の生育にとって大切な条件が土です。
この辺は関東ロームの赤土系で、水はけがいいとは言えません。水を入れるタイミングが難しいとのことで微妙な調整に気を遣っています。
上司でもあり師匠でもある小倉強さんに聞くと、「彼はトマトが大好きで、休みの日も心配で見に来る時があるんですよ。」とのことでした。
小倉誠史さんからメッセージ
テンアップファームのトマトは、酸味と糖度のバランスがよいと言われます。私自身は毎日勉強中ですが、モスバーガーのハンバーガーと相性がいいので、是非、モスバーガーに食べに来てください。僕も近隣のモスバーガーに食べに行ってます。
Text by Matsuse