2015年11月
青森県弘前市
津軽とまと太陽倶楽部(トマト)
代表生産者 菊池 康志さん
産地だより 2015年11月
青森空港から車で40分、弘前市近郊の西に岩木山を望み、 青森県中西部を流れる岩木川とその支流である平川の合流地点に近い場所に津軽とまと太陽倶楽部はあります。
青森名産の林檎がたわわに実る10月中旬、気温は12度で肌寒く、山は早くも紅葉の気配。
今回、代表生産者の菊池 康志さん、部会員の川村 公夫さんにお話をお伺いいたしました。
菊池さんのトマト栽培のこだわりとは?
菊池さんは、自分の田んぼでとれた稲わらで堆肥を作って、それをトマトのハウスに施しているとのこと。
土壌分析を元に施肥設計し、減農薬減化学肥料栽培を行なっています。
「苗は購入しますが、接ぎ木はせず、すべて自根。15年栽培していますが、連作障害もありません。」
近年有機質肥料やトマトの種も高くなっているが、なんとか減農薬減化学肥料栽培で頑張っているとのこと。
「厳しいけどね」の一言に頭が下がる思いです。
今年は、茨城のような豪雨はなかったものの、風の影響は受けた様で、幸いにもハウスの骨組はなんともなかったものの、台風と爆弾低気圧の大風で一部ビニールが破れるなど被害を受けたそうです。
津軽とまと太陽倶楽部部会員 川村さんのトマトハウスとは?
次に川村さんのハウスを視察させていただきました。一目みてびっくり!栽培終盤にもかかわらず、整然とトマトの樹が並び、まだ赤くなっていないものの大玉のトマトがびっしり!
7、8月の猛暑で花落ち(高温で実がつく前に花が落ちる現象)して、9月中旬から下旬にかけて収量が落ちた。その後は回復。玉太りも順調とのこと。
病気は出ないんですかとの問いに、「灰色カビ病はうちは出ないね。花びらを取り除くようにしてるから。」とのこと。
灰色カビは死んだ組織に取り付く病気。だから花が咲き終わった後の花びらが枯れて残っていると病気の元になるので、丹念に取り除いているとのこと。
改めてハウスを見ると、古い葉や枯れた花びらがきれいに取り除かれ、通路にも落ちていない徹底ぶり。川村さんの丁寧な仕事ぶりがうかがえました。
今年は寒くなるのが早く、10月末で終了とのこと。
来年またおいしいトマトをお待ちしています。
菊池さん、川村さん、お忙しい中ありがとうございました!
Text by Harumaki